バベル無料翻訳力診断
文芸翻訳
 
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今回のポイント
  頭から訳す
講師
柴田講師
柴田裕之

文芸翻訳の場合、原文は毎回すべて違うので、臨機応変が建前ですが、英語の構文や発想を日本語の構文や発想に転換する点は共通しています。この転換の原則を体系的にまとめたのがバベル翻訳英文法です。これをマスターすれば、転換作業の基本が確立され、翻訳の質も効率も上がることでしょう。

さて、この課題で取りあげるポイントは、「頭から訳す」です。英語と日本語の大きな違いのひとつに語順があります。ふつう英語の文では主語と動詞が先にきて、目的語や補語、関係詞節などがあとに続きます。一方、日本語では主語が最初に、述語が最後にきます。そのため、あくまでこの形にこだわると、訳文の主語と述語が離れすぎたり、原文の流れが乱れて不自然になったりしかねません。そこで、頭から訳すという技法が有効になってきます。たとえば、主語、動詞などのあとに関係詞節がある場合は、主語+関係詞節+動詞の順ではなく、原文どおり主語+動詞+関係詞節の順で訳すわけです。

■試しに以下の英文を翻訳してみましょう。

原文:「She gave the witch a push that sent her into the water. 」

直訳:「彼女は彼女を水の中に送り込んだひと押しを魔女に見舞った。 」

このように、that以下の関係代名詞節を先に訳すと不自然になってしまいます。

そこで、バベル翻訳英文法の「頭から訳す」を適用してみます。

翻訳:「彼女がひと押しすると、魔女は水に落ちた。 」

どうですか、自然でわかりやすい訳文になったでしょう。

では、以上を踏まえて以下の文章を翻訳してください。 
  問題1  

We were just about to leave when the doorbell rang.

【ヒント】

when以下の関係副詞節を先に訳すこともできますが、頭から訳してみましょう。

  問題2  

She picked up an envelope and leaned down again to thrust it into the right-hand side of the trunk.

【ヒント】

to以下を目的ではなく、過去の動作として訳します。

  問題3  

Of course, things can hurt us physically or economically and can cause sorrow. But usually it's not what happens to us, but our response to what happens to us that hurts us.

【ヒント】

it〜that...の構文ですが、that以下を先に訳さず、原文の順を生かして頭から訳してみてください。主語を人にすると、こなれた日本語になります。




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