世界は翻訳である、と、知る体験をしよう!!

バベル翻訳専門職大学院学長  湯浅美代子

9月に入り、東京の朝夕は暑さも和らいできましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

残暑お見舞い申し上げます。

そして、あなたご自身の翻訳の探求の旅、楽しんでおいででしょうか?

ところで、武漢発の新型コロナウイルスの出現で、世界の覇権の状況がずいぶん変化していたことに、改めて気づかされ、どういう状態なのかがよくわかる昨今ですが、世界の動き、秩序は時々刻々と移り変わっているのでしょう。

私たちの感情やその認識システムでは、つい、一度慣れてしまうと、それがずっと続いていくというように感じてしまいがちですが、今回の新型コロナウイルスの出現と、それへの世界各国の政府の対応を振り返ってみると、単に感染症のパンデミックの問題ではなく、それが生物兵器として使われたという認識が必要なようです。

まさに、米中アンダーグラウンド戦時状態、ともいえる事態だったのですね。戦争という言葉も、その表す内容が、時と場所、時代とテクノロジーの状況によって、随分変化や多様性があるのだということがわかります。

これまで私たちが体験し、抱いてきた状況では、言わば「感性」ならぬ『慣性の法則』は、大きなイベントや劇的な変化が起きると慣性がほころびてしまい、変化に適応することができていくということのようです。それは、出来事の意味をどう解釈し、どう捉えるかによって、認識が変わるということです。

つまり、この2020年は、『世界は翻訳である!』というこの記事のテーマを、生に、リアルに体験、体感する瞬間に出会うことができたという、なかなか凄い状況に遭遇したのだと言えます。

自分が存在する現在のこの瞬間、瞬間をどうとらえるか?つまり、これまでの自分が【外界=世界】をどう捉えるのかは、人それぞれの感性、感覚という翻訳機能の結果に依存しています。それはつまり、自分自身が今受け取っている【外界=世界】の情報を、自分の経験、体験に基づく感性、感覚によって自動的に翻訳している、とも言うことができます。

もしも、そういう自覚が始まれば、【外界=世界】はこれまでとは異なる様相へと変化していくことが予想されますね。

今回のコロナ騒動で、日本では「三密」という新語ができ、密閉、密集、密接の三つの密を避けようというキャンペーンが行われてきました。そのため、集会は禁止、出社も禁止、人と人は約2メーターの間隔を取って対応することになり、満員電車はなくなり、道路もガラガラ、ある意味でとても安心、気楽な生活環境になったのではないかと思います。しかし、直接参加のイベント、集会はできなくなり、遠隔システムを利用したコミュニケーション方式や、イベントが活発になり、ユーチューブ動画の配信が急激に増加しています。これは、大変な世界のシステム変化ですが、政府主導の新世界システムへと否応なく変化させられた、とも言えます。

政府の発表データによれば、例年のインフルエンザの流行はかなりの患者を発生させ、何万人もの人々が死亡していますが、今年はそれがほとんど無くなり、新型コロナの罹患しかない状態ですね。こんな面白い、不思議な出来事が起きているとは、なかなか予想できなかったのではないでしょうか?正に、世界は翻訳であり、『翻訳の世界』に私たちは住んでいる、と言えるのだと思います。

これは、私にとって、とても痛快な発見ですが、読者の皆様はいかがでしょうか?

「翻訳とは何か?」を探求してあと数年で50年になりそうな現在、正に、『世界は翻訳である』という認識に至った体験は、素晴らしい喜びです。なぜなら、翻訳とは、自己という主体が翻訳者となって、事象を、現象を、つまり世界をどう見るかを決めていくことだからです。世界は自分の外側にあって、自分はその世界に翻弄される存在ではなく、正に、翻訳者として主体的に世界と関わっていく、世界を創造できるということができると言えるのです。

私の人生は酷い、つらい人生です、という人は、自分が世界を酷いものだと解釈し、それに基づく翻訳をしている、とも言えるのです。つまり、自分が世界をどう見ているか?がキーワードです。自分の人生、それは、偏(ひとえ)に、自分自身の世界翻訳文法によって決まってくるのです。

そして、さらに、自分の世界翻訳文法はどうなっているのか、ご存じですか?是非、自分自身に問いかけてみてください。自分の世界翻訳文法が分かれば、その結果を変えるには世界を変えるのではなく、自分自身の翻訳文法を変えればいいとわかりますね。

あなたは世界をどう見ていますか?それをじっくりと探求してみてください。その探求により、自分自身の世界翻訳文法を発見してください。そして、『世界は翻訳である』ということに気づいたら、あなたは、どんな世界を【翻訳=創造】していきたいのでしょうか?

最後までお読みいただきありがとうございます。