モームが世界十大小説として絶賛している二百年前の作品。読破すれば、非常に面白く爽やかな気分にさせてくれる。意外に気軽に読める恋愛小説。
『人口論』で示される「原理」には、さすがに現代ではそのまま適用できないものもある反面、今日のグローバル化した世界の問題を予兆するかのような卓見もみてとれる
フィッツジェラルドの二作目の小説。富を追求し退廃的で享楽的な楽しみを生きる糧にしている若者たちの姿勢をかなり辛らつに描く。
『不思議の国のアリス』からおよそ六年後のルイス・キャロルの作品。 ナンセンスな展開や風変わりな登場人物、随所にちりばめられた言葉遊びといった要素は受け継ぎながら、マザーグースのキャラクターや詩などをさらに多く盛りこんで、前作に勝るとも劣らぬスケールでアリスの冒険譚が描かれている。
ルイス・キャロルのおなじみの作品。日本でも1908年の初訳以来、数多くの訳本が刊行されてきた。今回のワークショップ・メンバーの訳ではどんな言葉遊びが見られるか。もう一度アリスのように小さくなって、この不思議な世界にもぐりこんで、その面白さを体感しよう!
まさに、21世紀を予知していたかのようなウルフの心理主義実験的作品は、20世紀前半には早すぎた。作家として、女性としての心理の襞を日記に探るのは、21世紀を生きるあなたの役目といえる。今、ウルフが生きていれば…。
児童文学における金字塔の一つ。 トウェイン自身の子供時代がモデルらしいが、黄金の子供時代の忠実な記録であると同時に様々な経験を経てきた一人の男性が振り返る人生の哲学史でもある。
Katherine Mansfieldは未完のものも含めて合計八十八の短編を残している。今回はそのなかから以下の十二編をとりあげた。 『ミスター・レジナルド・ピーコックの一日』『アルバムのひとこま』『一杯のお茶』『人形の家』『はじめての舞踏会』『船旅』『ディル・ピクルス』『心理』『風景』『パーカーおばあさんの人生』『ミス・ブリル』『カナリヤ』
少年が大人たちとともに宝探しの航海に出て、海賊や自然と闘い目的をなしとげる冒険物語。日本でも一九一三年にはじめての翻訳が出て以来、何種類もの訳が出版されている。
「失われた世代」の代弁者、フィッツジェラルド。キーワードは「トリマルキオ(=Trimalchio)」純粋にして、結局は都会人にはなれなかったギャツビーとニックは、現代の我々の生き方にも大きな影響を与える。
植民地華やかな1865年、キップリングはボンベイに生まれた。インドを背景にした彼の作品は、当時の異国趣味にピッタリであったが、決して迎合するものではなかった。新しいグローバルな時代の少年達にこそ読ませ、聞かせたい。