人生最後の冒険

説明

★内容★

「死」という100%確実に訪れる運命を真正面から見つめ、人生最後の冒険への旅立ちを前にした心の準備、あるいは送り出す側の心の準備を、きめ細やかに述べた一冊である。著者はホスピスで「スピリチュアル・カウンセラー」を永年務めてきた牧師さんであるが、宗派を超えた魂の領域からの内容になっている。本書では、著者自身が経験したホスピスでの実話や、様々なリソースから収集されたストーリー、詩、引用文などが紹介されており、広汎な視点から生と死を捉えられるようになっている。
著者は本書の「まえがき」で「本書があなた自身やあなたが愛する人の死や悲しみ、もしくはその両方に対処する助けとなり得るように。さらには、より深い意味で、人生における安らぎや喜び、愛といった贈り物をあなたにもたらすように。そして現在、言い換えれば〈今この瞬間にいる〉ことが、あなたとあなたが愛する人にとって最高の喜びとなるように。」と述べている。

本書の内容： 11 の章からなる。１章から４章では真理、美、愛、喜びといった、魂の美しさを、そして５章から８章では信頼、内省、覚醒、希望といった心のあり方を取り上げている。覚醒についての第７章では、さまざまな瞑想法を紹介している。第９章では 霊的な生き方が与えてくれる贈り物を、そして第 10 章ではグリーフワーク（近しい人を亡くした人が，その悲嘆を乗り越えようとする心の努力）を通して、人生にもたらす変化の力について検証する。第 11 章は癒しについての資料を集めたもの。最後に紹介する注釈付きの参考文献には、本書で触れた本類を記載した。それぞれが死、悲 しみ、そして大きな変化や喪失を経験することで起こる霊的な癒しと変化というテーマに関連している。