インターナショナル・パラリーガル専攻で学ぶ奨学生 釈迦郡享子さん

釈迦郡享子さん

 私は、ニューヨークのNPO法人で働いていますが、その職務の一つに、法律資料・文書の翻訳があります。大学で、Legal Studiesを専攻し、在学中、法律事務所でインターンとして2年間働いたので、法律文書には英語で触れてきました。しかし、英語で法律文書を理解しているから、それを英語と日本語の間で上手に橋渡しできる、というわけではありません。翻訳の実務を通し、的確な言葉選びの難しさ、誤解を生まない文章を紡ぐ難しさ、を実感していた最中、バベル翻訳大学院に出会いました。 私は、インターナショナルパラリーガルプログラムでの課題を通し、ただ言葉を別の言語に変換するだけでなく、法律文書を作成した人が伝えたいのは何か、翻訳文を読む人がどう理解するかを常に考えながら翻訳に取り組むことが大切だと学びました。プログラムを通し、多様な種類の法律文書に触れる機会があるので、専門分野の設定など、将来に向けての具体的な方向性も定めることができます。提出した課題が丁寧に添削されたフィードバックを読み、次の課題へ向けての改善目標を設定するのはとても楽しみです。課題と格闘しながら、 深夜過ぎまで机に向かっていることもありますが、不思議と、辛いとは思いません。 ワーキング・スカラシッププログラムでは、各講座を通しての翻訳スキル習得と並行して、在学中に翻訳の実務経験が積めます。翻訳家として仕事を探す際、経験が重視されると聞いているので、在学中に翻訳実務経験を得らえる上、奨学金も受けられるこのプログラムは、とても魅力的だと思います。 

]]>