アラブの奥さんは今日も命がけ

¥1,760

商品名 : アラブの奥さんは今日も命がけ: 恋愛、結婚、育児、そして……

価格 : 1,760円

著者ソアード・ナスル
翻訳荒木智子、黒岩克彦、貞光宮城、岬よしこ、山村真弓
監訳クリーバー海老原章子

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説明

★内容★
出会いはキャンパスでのナンパ。著者のアラブの奥さん、ことソアード・ナスルさんの夫とのなれそめです。ヴェール(ヒジャブといいます)をかぶっていても、恋するし、セックスもするという、イスラム教徒の女性の恋愛事情や結婚、出産、育児などについて、赤裸々に、おもしろおかしくつづったのが本書です。

読んでいくと、思ったよりもわたしたちとの共通点が多いことに気づくでしょう。でも、結婚式の開始が3時間遅れるのは当たり前、それで朝までほとんど踊り続ける(しかもアルコールなし)、生まれたときから嫁入りの準備、見るだけで人を不幸にする邪眼、あることないこと噂を広めるのは娯楽の一種……などなど、びっくりするようなエピソードも、たっぷり披露されます。

例えば
◆「ケチ」な家系の男性は、婚約期間中は気前よくふるまう
◆11歳の誕生日に嫁入り用のダイニングセットをプレゼント
◆舐めるようにチェックされる新婦のお腹
◆妊婦が叫びながら運び込まれ、叫びながら運び出される分娩待機所
◆邪眼を避けるため、妊娠しても「太った」と言い張る
などなど。

これら愉快な話に交じって、髪を見せてはいけないからはじまり、初夜に寝室前で処女を確認する人々とか、名誉殺人、一夫多妻など、特に女性にとっては認めがたい、物騒な言葉も並びます。結婚したばかりのときに遭遇した「アラブの春」についても、普通の主婦である彼女の目線での描写は新鮮です。

大学院で化学を専攻し、ガンの治療薬の開発を目指している著者は、納得できない古い慣習や自爆テロのような問題に対しては、はっきりと「NO!」を唱えます。一方で、一家の家計を支えるのは男性のみ、という習慣はありがたく享受するなど、なかなかしたたかに生きているようでもありますが。

多くの日本人にとって未知の文化であるイスラム教ですが、本書では楽しく気軽にその一端を知ることができます。多様化する社会の中で、異文化への理解を深める一助となることでしょう。

★書誌情報★
出版社 ‏ : ‎ バベルプレス (2020/10/2)
発売日 ‏ : ‎ 2020/10/2
言語 ‏ : ‎ 日本語
ペーパーバック ‏ : ‎ 209ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4894495597
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4894495593
寸法 ‏ : ‎ 12.8 x 1.35 x 18.8 cm

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